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発酵度によって味わいに違いがある?美味しい淹れ方と共に台湾茶をご紹介
お茶と一口に言っても、日本人に馴染み深い緑茶から、紅茶、烏龍茶など、種類はさまざまです。
しかし、このようなお茶は全て同じ茶葉から作られていますが、発酵度が異なることで、違いを生み出しています。
今回は、お茶の発酵とは?というところから、台湾茶の発酵による味わいの違いについて紹介していきます。
緑茶・紅茶・青茶の発酵度は異なる
お茶には緑茶や紅茶、青茶など多くの種類がありますが、大きく3種類、不発酵茶・半発酵茶・発酵茶に分けられます。
全く発酵しないものが不発酵茶、十分に発酵したものが発酵茶、その中間で程よく発酵したものが半発酵茶と呼ばれています。
これらをお茶の種類に言い換えると不発酵茶は緑茶、半発酵茶は烏龍茶、発酵茶は紅茶という風に分けられます。
緑茶や紅茶、烏龍茶は、元はチャノキの葉から作られているので原料は同じですが、異なる発酵度から色や味わい、香りに違いが生まれるのです。
青茶(半発酵茶)とは
いくつかお茶の種類を紹介してきましたが、台湾での生産量が多い青茶について詳しくみていきます。
青茶とは半発酵茶のことで、青茶の中に烏龍茶があるというイメージです。
緑茶は発酵させないことから、不発酵茶とされていますが、青茶は不発酵茶と発酵茶の間で、ある程度発酵させるので、「半発酵茶」や「部分発酵茶」と呼ばれています。
半発酵といっても、50%発酵というわけではなく、あくまでも不発酵茶と発酵茶の中間ぐらいの発酵という意味です。
不発酵茶をゼロとして、発酵茶を10割とすれば、3割から7割程度発酵させたものが青茶になります。
発酵度合いも幅広いので、青茶の中でもさまざまな色や味わい、香りが楽しめます。
発酵度で比べる台湾茶の種類
「東方美人」
台湾茶の中でも発酵度が高い「東方美人」は、台湾四大銘茶として有名です。
元々は「膨風茶」と呼ばれており、ウンカの被害にあった茶葉を製茶したところ、蜜のような甘い香りのお茶になり、大人気になったとされています。これを飲んだイギリス女王が「東方美人」と名付けました。
70〜80%ほど発酵して作られる東方美人は、紅茶に近いほど深く発酵させるため、渋みが少なく甘い果実のような香りで、茶葉は茶色く紅茶に近い味わいとなります。
「阿里山(高山)烏龍茶」
標高1000m以上の産地で生産されているため、高山茶と呼ばれています。
標高や環境が異なるため、生産されている地域によって味わいも異なります。
台湾茶の中でも生産地域が限られるため、希少性の高い銘柄です。
阿里山烏龍茶の発酵度は低く、色は薄い黄色をしており、花のような香りを楽しめます。
4月から5月に採れる「春茶」と11月〜12月に採れる「冬茶」が特に美味しいとされています。
百二歳でも、阿里山烏龍茶を取り扱っております。
茶葉を手作業で摘み、何度も圧延することで、爽やかさの中に甘みを感じられるお茶に仕上げました。
後味には山を連想させる芳しさがあり、味わい深い一杯となります。
また、フルーツやお花のような華やかな香りを楽しめるのも、阿里山烏龍茶の魅力。
「文山包種茶」
台湾四大銘茶の1つである文山包種茶は、別名「清茶」と呼ばれ、台湾北部で作られる烏龍茶です。
発酵度は15〜20%と比較的軽く、渋みなどはほとんど感じられません。
緑茶のようなスッキリとした味わいで、茶葉は深い緑色でお茶の色は、黄緑色をしています。
3月〜5月に摘まれる「春茶」と10月下旬から11月に摘まれる「冬茶」が美味しく高く評価されています。
百二歳では、パイナップル果実と文山包種を織り交ぜたお茶「パイナップル果実茶」を取り扱っております。
南国果実の本場台湾で栽培されているパイナップルを使った果実茶です。甘くて濃厚な味わいのゴールデンダイヤモンドパイナップルと、文山包種茶によって作られたお茶はホットでも美味しくいただけます。
「凍頂烏龍茶」
凍頂烏龍茶も台湾四大銘茶の1つで、別名「茶中聖品」とも呼ばれています。
中国大陸の青茶より発酵度が低く、凍頂山で作られる知名度の高いお茶です。
凍頂烏龍茶は緑茶に近い味わいで、色も薄い緑、黄色をしています。
「高山烏龍茶」ほど高級ではありませんが、台湾烏龍茶の原点でもあり、美味しく味わえる銘柄です。
百二歳でも凍頂烏龍茶の「凍頂」を取り扱っております。
凍頂烏龍茶の味わいとしては、熟した果実のような、強い花のような味わいが特徴です。またまろやかで濃厚、後味は甘く、独特のロースト感が魅力。台湾では、「カンフー大会」のお茶として知られています。
凍頂烏龍茶の特徴は以前の記事でまとめているので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。
台湾茶の淹れ方
さまざまな香りや味わいを楽しめる台湾茶。
「このように淹れなければいけない」という決まりはありませんが、誰でも簡単に美味しい台湾茶を楽しめる淹れ方を紹介していきます。
- 急須と湯のみに熱湯を注ぎ、事前に温めておく この際は必ず熱湯で温めてください
- 1分ほど温めたら、お湯を捨てる
- 急須が暖まったら、茶葉を入れます。おおよそ100ccに3g〜5g入れると良いです。
- 沸騰したお湯を急須に注ぐ
- 乾燥している茶葉を開きやすくし、台湾茶の香りを茶器に馴染ませるためなので、注いだお湯はすぐに捨ててください。
- もう一度、沸騰したお湯を急須に注ぎます。熱湯に注意しながら少し高めの位置から、茶葉に当てるように注ぎます。
- 1分ほどむらすと一番茶が出来上がります。
そのまま湯呑みに注ぐのも良いですが、ピッチャーなどに移し替えてから、湯呑みに注ぐことで、味や濃さが均等になります。
通常であれば台湾茶は4,5回楽しめるので、味の変化を楽しんでみてください。
二煎目からは、蒸らし時間を30秒ずつ延ばすと美味しくいただけます。
まとめ
緑茶や紅茶、烏龍茶は同じチャノキの葉からできていますが、発酵度や焙煎度合いで味わいや色、香りが異なります。
台湾茶も同じで、発酵度などでそれぞれ特徴は変わり、種類も多く味わいの違いも奥深いです。
また、同じ種類の茶葉でも茶農家によって発酵具合も違ったりするので色々なお茶を是非試してみてください!