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台湾で栽培されている烏龍茶「凍頂烏龍茶」とは?特徴や効能を解説
お茶の名産地、台湾。
台湾で生産されている烏龍茶は、私たちが普段イメージする烏龍茶とはまったく別物です。
香りが高く、日本茶にも似た風味で飲みやすいとして、熱狂的なファンも多いです。
そして、中でも代表的な烏龍茶として「凍頂烏龍茶」があります。
今回は、「本格的な台湾烏龍茶を楽しみたい!」という方のために、凍頂烏龍茶についてご紹介してきます。
凍頂烏龍茶とは
凍頂烏龍茶は、日本語では「とうちょううーろんちゃ」と読み、台湾の代表的なお茶です。
産地は、南投県にある凍頂山。
その名前を聞くと「凍り付くように寒い場所なのかな?」と思いがちですが、実は一年中暖かい気候で、お茶の栽培をするのにぴったりの場所です。
そのため、周辺地域には茶畑が広がっており、ここで生産される茶葉は台湾で一番だとも言われています。
歴史は意外と浅く、科挙に合格した「林鳳池」という人が、1860年代に大陸から苗を持ち込んで栽培を始めたことが始まりです。
なお、台湾を代表するお茶として知られるようになったのはもっと最近で、1970年代ごろからです。
このように、凍頂烏龍茶は比較的新しい台湾茶ですが、今では台湾で人気なお土産となっています。
凍頂烏龍茶の特徴
烏龍茶という名前がついていることからも分かる通り、中国茶に分類されるお茶ですが、その味わいは一般的な烏龍茶とはまったく違います。
その特徴をご紹介します。
日本茶にも似た淡い緑色
烏龍茶というと、一般的には濃い茶色のお茶をイメージすることが多いでしょう。
しかし、凍頂烏龍茶を淹れると、日本茶のような淡い緑色になります。
見た目だけでなく、飲み口もどことなく日本茶に似ているため、海外のお茶をあまり飲まない方も気軽に楽しむことができます。
フルーティな香り
凍頂烏龍茶の特徴のひとつとして、香りの良さが挙げられます。
淹れるとすぐに、フルーティな香りがただようでしょう。
それは花や熟した果物のようだとたとえられます。
本場では、凍頂烏龍茶の一杯目は飲まずに香りを楽しむためのものとされていますが、そのような作法があることにも納得できますね。
さわやかな甘みのある味わい
味わいはさわやかで、ほのかに甘みも感じられます。
一般的な烏龍茶は渋みのある味わいが特徴ですが、凍頂烏龍茶は日本人の口にも合う、とても飲みやすいお茶です。
例えるなら、飲み口のまろやかな烏龍茶という感じでしょうか。
普段の食事やお菓子と一緒に、あるいはリラックスタイムのお供に、気軽に楽しむことができます。
凍頂烏龍茶の種類
凍頂烏龍茶には、「青心烏龍」と「金萱烏」という二種類の品種があります。
一般的に凍頂烏龍茶として販売されているのは、一つ目の青心烏龍です。
以前は重発酵でしっかりと焙煎する製造方法が主流でしたが、最近は微発酵の「清香」と呼ばれるお茶も人気が高まってきました。
新しい品種である金萱烏は見かけることが少ないですが、凍頂烏龍茶のさわやかな味わいに加え、乳香と呼ばれる独特のミルクのような香りが特徴的です。
凍頂烏龍茶の効能
凍頂烏龍茶は、心安らぐ香りで日々の疲れを癒してくれます。
そのため、忙しい生活を送る私たち現代人にぴったりのお茶です。
また、ビタミンCやポリフェノールといった、健康に良い成分も含まれています。
それぞれの効果を解説します。
ビタミンCの効果
ビタミンCは水溶性ビタミンの一種で、健康を維持する上では欠かせない成分です。
摂取することで、以下のような効果が期待できます。
- シミやシワの原因である活性酸素の除去
- メラニン色素の抑制による日焼け防止
- 鉄分の吸収効率の向上
- コラーゲン生成の促進
このように、ビタミンCは美容や健康を保つ上でとても大切な働きをします。
また、ビタミンCが不足すると免疫力が低下し、風邪を引きやすくなるという説もあります。
すこやかな毎日のサポートとして、ぜひ凍頂烏龍茶で効果的にビタミンCを摂取してください。
ポリフェノールの効果
ポリフェノールとは、植物が生成する抗酸化物質のことです。
植物には独特の香りや苦味がありますが、それはポリフェノールによるものです。
花の鮮やかな色合いも、ポリフェノールが生み出しています。
摂取することで、以下のような効果が期待できます。
- 生活習慣病予防
- 脂肪燃焼のサポート
- 脂肪の吸収の緩和
- コレステロール抑制
ビタミンCが美容に良い一方、ポリフェノールはダイエットに効果のある成分だといえそうです。
また、ポリフェノールには他にも様々な効果があるのではないかと考えられており、さかんに研究が行われています。
凍頂烏龍茶をきっかけに、健康的な食事や生活習慣を意識していただければと思います。
凍頂烏龍茶の製造の流れ
凍頂烏龍茶は、どのような流れで製造されているのでしょうか。
その工程を見ていきましょう。
①日光での発酵
摘んだ茶葉を、まずは日光に当てて発酵させます。
水分を蒸発させて茶葉の組織を変化させる、烏龍茶の製造には欠かせない工程です。
ゆっくりと発酵が進むので、香りが閉じ込められます。
②室内での発酵
次に、温度や湿度が管理された室内で発酵させます。
茶葉の中の水分がますます蒸発していき、香りもより高くなります。
実際、室内は花のようなフルーティな香りで満たされるそうです。
③加熱
発酵が完了したら、茶葉を加熱して発酵を止めます。
この工程を「殺青」と呼びます。
④成形
発酵が終わった茶葉は、布に包んで専用の機械で揉んでいきます。
布の中で茶葉を圧縮する作業と、布をほどく作業を繰り返すうち、茶葉は次第に成形されていくのです。
⑤乾燥
茶葉の中にはまだ水分がわずかに残っているので、機械にかけて乾燥させます。
この工程を終えると茶葉は硬くなり、荒茶と呼ばれる状態になります。
この後で火入れをしていきますが、あえて荒茶の味や香りを好む人もいるそうです。
⑥火入れ
いわゆる焙煎の工程です。
保存性を高め、味や香りをより深く引き出すことができます。
火入れが終わったお茶が、一般的に流通している姿です。
百二歳の凍頂烏龍茶
淹れるのが難しいと言われる中国茶ですが、百二歳の凍頂烏龍茶は、いつでも気軽に飲めるドリップバッグタイプです。
そのため、カップにドリップバッグを入れ、お湯を注いで2〜3分待つだけで、簡単に凍頂烏龍茶を淹れることができます。
このような手軽さを実現した一方、品質にもこだわっており、厳選された茶葉をとろ火でじっくりローストして製造しています。
抽出しやすい絶妙な大きさに挽いて仕上げているので、家庭で本格的な凍頂烏龍茶を楽しめることが特徴です。
ぜひご家庭で凍頂烏龍茶をお楽しみください
普段スーパーマーケットなどで手にする烏龍茶とは一味違った、台湾の凍頂烏龍茶。
品質が高くて気軽に飲める百二歳の凍頂烏龍茶は、毎日のほっとするひとときや、大切な人への贈り物にもぴったりです。
一口飲めば、その贅沢な味わいによって優雅な時間を過ごすことができるでしょう。
日本ではあまり手に入らないお茶だからこそ、自分へのご褒美に、あるいはプレゼントとして、幅広く楽しんでいただければと思います。